とあるジュニアスクールで、球技のコーチをしています。
監督は、できるだけルールに縛らず、個性を活かしたい方針を持っています。
勿論、私もコーチとして、それに共感して子供たちに指導をしています。
そんな私のチームなのですが、今日日、様々なチームが乱立し競合が増えている手前、チームの方針を出来るだけ地域に伝えやすく、差別化が必要な時期になってきたと感じています。
ですが、それを考えれば考えるほど、個性を活かすってなにかな?と悩むようになりました。
例えば私は学生の頃、主に守りのポジションを任されていました。
当時の監督も個性を活かすと公言はしていましたが、守りの選手に求められるのは、個性よりも組織プレー。
過去を振り返ると、個性といいながらも、それはとりわけ攻撃の選手に向けられているもののようにも思えます。
会社に置き換えても同じような気もします。
経理の個性の活かし方より、営業戦略で個性を活かしやすいようにも思えます。
個性を活かすというのは、結果的にポジションに依存しやすい現実を感じています。
捻くれた考え方かもしれませんが、弱みも個性でしょうし‥。
みなさんは、個性を活かすとはどういった指導方法になるとお考えでしょうか。
また、それを平等に浸透させていくにはどのようにするべきでしょうか??
※本記事はコメンテーターや運営局が実際に経験をした、あるいは相談を受けた実体験を参考に作成しております。
難しそうなテーマすね。
いわゆる、マネジメント設計をしっかりと行う必要があるのだと思います。
個性と自由が混在してそうな気はします。
自由あるいは、制約を課さないことを個性としてしまうと色んな意味で怖い集団になりそうです。
トレーニングの考え方で、パフォーマンスピラミッドというものがあります。
3層のピラミッドで、下から機能的な動作の習得、次に筋力やスピードなどの習得、最上層に競技術の習得という階層です。
基本的には土台から形成し、バランス良くトレーニングすることが重要とされています。
子供たちの育成にも、本来こういった階層を明確に掲げる必要があるのかなと思いますね。
土台を自由奔放にと考えると、上の層を積み上げられなくなってしまうので、成熟した大人がある程度の基本を教えていく必要は感じます。
基本の上に個性っぽいものが乗せられハマると急成長しそうな気はします。
したがって、個性を活かす為に、このクラブで考える基本を子供やその親御さんにまず方針を浸透させる。
その指導を行う。
それが土台です。
次に個性とは?を考える必要があるんですけども、これもクラブ方針によって異なりそうですよね。
競技ですから、勝利を求めるのは自然な本能ですし、そこに目標設定するチームも多いでしょう。
それであれば、チームが勝利する最適解を基本とした個性配置を考えるわけです。
一方、勝利以外を目的とした場合、自分を犠牲にして他人の個性を尊重し合えるのか?みたいな取り組みも、互いの個性を認識させるうえにはアリかもしれませんよね。
個性とは?を人類共通で考えるのは研究者に任せるとして、クラブの責任で「我々が考える個性とはこういうものです」と決めたほうがいいと思います。
平等に浸透させる方法も同様です。
方針の理解を子供や親御さんに深め、それが平等かどうかを評価してもらえばいいと思います。
ただ、個人的には平等という言葉は使わず、公平という言葉を使うと思います。
成長が遅い子供がいれば、気にかける事があるかもしれません。
他の子供たちにも気にかけてほしいと願うかもしれません。
そういった気持ちを押し殺しながら、厳しい手法を用いる事があるかもしれません。
結果、平等ではなく、公平のほうが自分には納得のいく指導ができると思うんですよね。
ちょっと、平等と公平の差を調べてみてくださいね。
一流と三流が混在する情報過多社会の中、こういった生身の人間と意見交換する事はとてもいい事だと思います。
その一方、結論を出さないと実績のない単なる評論家に過ぎません。
厳しいこといいますが必ず行動に起こしてほしいですね。
2024.05.17
元サッカー選手です。
今回のご質問に対して的外れになってしまうかもしれませんが。
初めにお伝えしたいのが、「個性を活かす」としても必ず教えるべき事が2つあります。
それは「気持ち」と「基礎技術」です。
この2つは選手が成長、上達する為に欠かせない土台だと考えています。
個性を活かすという方針だから「自由を与えてる」だとか、「選手の意見を尊重する」など耳にすることがありますが、この土台があって初めて成立する事であって、芯が無ければ指導しているとは呼べないのではないかな~と考える時がありますね。
結果的にポジションに依存しやすい現実という部分ですが、個性を活かすという事とは逆のような気がします。
個性を活かすならば、個性が活きるポジションを与えることが大事ではないでしょうか。
攻撃が好きなのか、守備が好きなのか。
体格、技術、フィジカル、頭が良い悪い、献身的など多くの個性を見極めてポジションを与えることが必要だと思います。
会社も同じですね。
真面目で丁寧、計算が得意なら経理を任せる。明るくて話が上手で人と話している方が好きなら営業を任せる。
広報にも企画にもそれぞれに必要な要素があってそれに合った人材を配置していくことが良いと思ってます。
さて、前置きが長くなってしまって恐縮ですが…
私が考える個性を活かす指導方法はズバリ、「引き出しの質と数」です。
サッカーでいうとドリブルがうまいにも種類がありますし、パスももちろん同じように種類があります。
ディフェンスも対人が強い、高い、予測、危機察知能力、etcなどがあります。
ここに書いた以上にいろいろとありますが、プレーを見てどこに個性があるかを見極める質、向上させるトレーニングの数プラス質が必要なのかなと感じています。
どの競技にも当てはまると思いますがトップレベルのプレーを見る、体感するとさらに質が上がると思います。
平等に浸透させるには、どのポジションにおいても専門的に指導できる引き出しの質と数を増やすしかないです。
今も昔も変わらず、指導者の知識と情熱が不可欠ですね!
2024.05.16
サッカー少年団のコーチです。
いや〜難しいですね。個性を活かす。
さて、個性とはなんでしょうか?
例えば、足が遅い。これも個性ですよね?
ただ、足が遅いのはサッカーだと活かせません。要するに個性を活かすの個性とは、特徴ではなく強みだと思います。強みなので、周りより秀でている必要があります。
これは何となく活かせそうですよね!
元々、周りより秀でているわけなので。
個性を活かす指導、周りよりも秀でているところが無い場合はどうすれば良いでしょうか?
活かせませんよね。。。
う〜ん、困った。
個性がないぞ。と困ったコーチが行き着く先が、DF面の規律を守らせるような連携を教えることです。個性が無いなら、守備の規律や連携を覚えさせて計算しやすい選手に育ってもらうことで、真面目さを個性としてもらおうとするわけですね。
僕も少年団のコーチをやっているので、こうなります。
じゃあ、それが個性を活かす指導にどう繋がるかと言うと、それぞれの良さを作ってチームでまとまって戦おう!と繋げるわけです。
なので、一般的なイメージの個性を活かす指導と、指導者が個性を活かす指導を目標にした時のチームのイメージは全然違うということですね!
2024.05.16