プロボクサーです。
個人競技で、昼間は正社員で働きながらプロボクサーの活動をしています。
ファイトマネーも微々たるものなので、プロボクサーとはいえ生計を立てることが出来ないため、プロ活動のすべてを自分で管理しています。
したがって、メジャースポーツと異なりフィジカル面でのトレーナーなどもおらず、手探りでトレーニングメニューを決めています。
そんなプロボクサーとしての現状を知人のプロサッカー選手に話したところ、そのギャップに驚かれていました。
なにやら、メジャースポーツの場合は、年間である程度のトレーニングメニューが決められていて、それに沿ってトレーニングをするらしいのです。
なかでも、走り込みと筋トレを同じ時期に行わないとの話を聞き、個人的に少し焦りました。
なぜなら、我々プロボクサーは走り込みを毎日しながら、練習もし、筋トレもするからです。
要するに、練習の度、毎日同じような反復を行うわけです。
結果的に有酸素も筋トレも混ざった状態だから、これって悪いことなんじゃないのかって思い始めています…。
メジャースポーツの場合、オンシーズン・オフシーズンがあると思うので設計もしやすいと思うのですが、プロボクシングの場合、試合が決まったら準備するみたいな状態なんです。
心も体も準備が唐突で大変なので、トレーニングの型みたいなのがあれば本当は助かるんです。
そんなこともあるので、もう少しちゃんとした準備が出来たらなと常々考えています。
メジャースポーツをやられていたプロの方、現役時代、どのようなトレーニングメニューを組まれていたのか、参考までに教えて頂くことは可能でしょうか??
※本記事はコメンテーターや運営局が実際に経験をした、あるいは相談を受けた実体験を参考に作成しております。
サッカーのトレーナー、指導者をしています。
トレーニングプログラムですね!難しいですよね。
ボクシングとサッカーでは、使う筋肉や機能なども違うので一緒とは言えないですが参考になればと思います。
まずは、試合日が決まったらそこから逆算していきます。
僕が関わっている高校生の1週間の流れだと
月曜日→休み
日曜日→リカバリー
土曜日→ゲーム
金曜日→コンディション
木曜日→戦術練習
水曜日→戦術練習(強度は試合に近い)
火曜日→フィジカル要素(筋肉への負荷)
この様な流れが多いです。強度に波をつけるイメージですね!
ずっとコンディションでは実際の試合では走れないですし、ずっと強度が高いままだと疲労が蓄積してしまいます。
強度に波をつけることで、試合でピークの状態に持っていきたいと考えています。
ボクシングだと、トレーーニングの内容が全く分からないのですが、筋トレした時に技術練習しても筋肉に疲労がある状態ではスピードは出ないし思うように動かないので技術はつかないですからね。
もし他のボクサーの人たちがどういうことをしているか聞いてもいいかもしれないですね!!
練習はただ回数こなしても、長い時間行っても意味がないのでしっかり区分けできるといいのかなと思います。
明確なお答え出来ず申し訳ないですが、頑張ってください!!
2024.09.06
元サッカー選手です。
自分が経験してきたチームでは、確かに試合に向けてのコンディションを整える為ルーティンはありましたね。
競技が異なるうえ、体重別等も無いので的確なお答えにはならないかもしれませんが。
体を維持する為にある程度決められたトレーニングを反復するのは必要です。
特に体重をコントロールされる場合、いつ決まっても良いようにこの期間があれば間に合うような、自分自身のポイントは押さえておいた方が良さそうですよね。
サッカーと重なる部分でもあるのかなと思うのが有酸素運動と筋力および筋持久力ですかね。
これについてはどちらを重点的にやるか、順序をどうするかというのはやはり専門家の意見を聞いた方が良いと思います。
私がいたチームではトレーニングの中に筋トレが入っていてトレーニングの始めにやることが多かったですね。
内容としては体幹トレーニングと言われるものがほとんどで、今なら動画などで良く見かけるような筋トレです。
その他足りない部分に関してはトレーニング終了後、各自が自分に必要だと思う筋トレを別でやっていました。
今、置かれている環境も理解してお伝えしたいと思うのですが、無理のない範囲でお金をかけるのも大事かなと思います。
自分に投資するという意味で専門家にメニューを組んでもらうのが課題解決の近道ではないでしょうか。
サッカーで言うプレースタイル、ボクシングではファイトスタイルがあるかと思いますし、ご自身にあったトレーニングメニューの確立をする事がベストだと思います!
2024.08.30
元プロボクサーです。
個人競技のマネジメントはメチャクチャ大変なので共感します。
そうですね、仰るとおり競技団体のトレーニングは一定期間で計画を決めていると思います。
僕はトレーナー業をしておりますが、プロ競技団体などでの指導経験がない為、現場感のない知識だけしか述べることは出来ませんのでそこはご容赦ください…。
ミクロ、メゾ、マクロサイクルみたいな言い方をするのですが、短期、中期、長期でプログラムを計画されるのが普通っぽい気はします。
生理学的には、筋トレと有酸素を同時に行うと筋トレの効果が薄まるというエビデンスがあります。
ですから、基本的にはオフシーズンで心肺機能を鍛えるフェーズと筋力アップするフェーズみたいな状態で分けて考えているのではなかろうかと思います。
戦術面とフィジカル面って、別れているようにも思えますが、結局のところ監督の戦術によって求められるフィジカルも変わってくるので相乗効果をねらう為に、監督とチームスタッフとの入念な計画があるのかもしれません。
ボクシングの話に戻しましょう。
有酸素と筋トレを同時に行う。
これが、どうやら非効率だという事はお伝えしましたが、早朝に走り込みを行い、夕方に練習や筋トレをするようなプログラムなら大丈夫だとは思いますよ。
ボクシングの場合、いきなり試合が決まったりもするので、長期というよりも中期計画になるのかなと思いますので、そこはジムの先生とよく相談して決めたほうがいいですね。
ただ、計画の際、試合前に調整を考え、練習強度を落とすのは試合当日のパフォーマンスが悪化するのでやめたほうがいいです。
こういった、練習強度のコントラストを出すにはフィジカル専門のトレーナーより、プロ選手自身の主観も大事ですから、理論ばかりに依存しないようにとも思います。
主観と客観(専門的な知見)で、イイ準備ができるといいのかなと思います。
応援しております。
2024.08.30
元プロサッカー選手です。
チームによってと言うより、監督によって全然違いました。
土日に試合がベースですが、水曜や木曜に紅白戦含む試合がある場合もあります。
ここでは、大学時代のメニューが分かりやすいと思うのでご参考までに。
月曜 オフ
火曜 長距離走
水曜 下半身筋トレ
木曜 上半身筋トレ
金曜 アジリティ
土曜 調整
日曜 試合
こんな感じで、試合をピークに持っていく形でした。もちろん、普通の練習+αで以上のメニューをこなしていきます。
なので、1時間半〜2時間の練習の前後、あるいは1日の空き時間に上記メニューを1時間かけてやる感じでした。
普通にハードでしたね。笑
2024.08.29